ラシックスの犬への利用と注意点

ラシックスの犬や馬での利用

 

ラシックス(フロセミド)は人間にもよく使われる医薬品ですが、実は犬や馬などの動物にも、病気の治療のために使われています。

 

犬と馬に分けて、どのような用途でラシックスが使われているのか、どんな点に注意すべきかなどを解説します。

 

犬にラシックスを使う理由

 

犬の尿の仕組みは、人間とよく似ています。血液が腎臓を通過する際、老廃物を取りだし、尿として排出することで健康を保っています。

 

尿は腎臓から膀胱までの間を移動することになりますが、途中に「ヘンレループ」と呼ばれる仕組みがあり、そこで水分量を調整しています。通常、体内の水分が少ないときはヘンレループで水分を吸収し、尿の量を減らします。しかし、ラシックスを服用すると、ヘンレループの働きを阻害するため、水分が体内に吸収されなくなり、尿の量が増えます。そのため、ラシックスはループ利尿薬と呼ばれているのです。

 

人間の場合、ラシックスは心不全や肝硬変の際の「浮腫」、つまりむくみ対策として利用されます。しかし、犬の場合はもっと直接的で、ラシックスで尿をたくさん出すことによって、全身の血液を減らし、心臓への負担を軽くする目的で使われます。

 

また、犬の心臓病が進行した際に起こりやすい肺水腫、さらには腹水などの治療にも使用されます。尿をたくさん出すことで、体内の水分を減らし、その結果血液が肺やお腹にたまった水を吸い込むからです。

 

このように、犬がラシックスを使用するのは心臓病・肺水腫の治療のためであり、比較的重症の場合に利用されるということになります。

 

なお、犬用のラシックスの入手経路は、基本的には動物病院での処方のみです。犬が咳をしている場合(心臓などの循環器疾患が疑われる)や、肺水腫が確認された場合などに処方されることになります。

 

ラシックスを犬に使用する場合の注意点

 

動物病院でラシックスが処方されて、愛犬に飲ませることになった場合、注意したいことがいくつかあります。

 

ラシックスの副作用について

 

どんな医薬品でもそうですが、ラシックスにも副作用があります。ただ、ワンちゃんが人間のように「吐き気がする」とか「めまいがひどい」なんてことを教えてくれるわけではないので、とりあえずどんな行動をするのかを見るしかありません。

 

  1. 食欲がなくなる
  2. 食べたものを吐く
  3. 動きが鈍くなる

 

犬がラシックスを飲んだときに見られる副作用は↑のとおりです。とくに見ておきたいのは、ラシックスを飲んでからの食欲はどうか? という点です。もし明らかに食欲が落ちるようなら、ラシックス以外の方法を獣医師と相談したほうがいいかもしれません。

 

心臓病には心臓病の薬を使う

 

犬が咳をしていて、心臓疾患が疑われるとき、多くの場合はラシックスの処方で様子を見ることになります。尿がたくさん出ますから、心臓の負担が減って、いっときは咳が出なくなることも多いです。

 

しかし、犬にラシックスを飲ませても、単に体内の水分が減って心臓が小さくなっているだけであって、本質的に心臓病の治療をしているわけではありません。また、ラシックスを飲んでいる間は犬の体内の水分が少ない状態なので、心臓以外のリスクも不安です。

 

また、ラシックスをやめるとまた咳をし始める、元気がなくなるといったブリ返すこともよくあることなので、そうなるようならやはり根本的な心臓病の治療に移行するべきでしょう。

 

飲み水を制限しない

 

ラシックスを愛犬に飲ませる目的は、「体内の水分を減らして、心臓の負担を減らす」のが目的です。しかし、この「体内の水分」と言う部分を勘違いしてしまうケースがあります。「お水を飲ませると体の水分が増えるから、肺水腫や腹水が悪くなるのでは。お水を制限しなきゃ」と考えてしまう飼い主さんが多いのです。

 

肺水腫や腹水の治療に悪いには、お水と一緒に塩分を取らせた場合。水分だけなら基本的には飲ませても大丈夫なので、無理に水分を制限しないで、ある程度は飲ませてあげたほうがいいのです。ラシックスを飲むと尿がたくさん出るので、ただでさえ喉がかわいているはずです。そこでお水を制限してしまうと、ずっとつらい思いをすることになってしまいます。

 

このように、ラシックスの犬への服用は根本的な解決というわけではなく、注意点もあります。もちろんラシックスには効果がありますが、獣医師としっかり相談して、「いつまでラシックスを飲ませるのか」ということはきちんと話し合う必要があります。

 

ラシックスを人間が服用する場合

 

ラシックスは強い効果のある利尿剤です。

 

女性の中にはひどいむくみで悩んでいる方が多くいます。長時間の立ち仕事や座りっぱなしのデスクワークなどをしているうちに足がパンパンにむくんでしまう方がいます。その原因の一つは体内に余分な水分が蓄積してしまうからです。通常、不要な水分は体外へ排出されるのですが、運動不足や不規則な食生活、代謝の低下により体内の巡りが低下して、水分の排出が上手くいかなくなるのです。

 

その結果、むくみが生じやすくなるのです。しかし、ラシックスは腎臓に直接働きかけて尿の排出を促し、体内の余分な水分を体外へ排出するサポートをします。そのため、むくみを改善し、スッキリとさせることができるのです。

 

しかし、このラシックスの使用には注意が必要です。適量を使えばむくみ解消や血圧を低下させることができますが、効きすぎると立ちくらみやふらつき、低血圧を引き起こすので使用の際には用法用量を守らなければいけません。

 

また、強い利尿作用があるため、長時間の外出をする際には利用を控えることをおすすめします。また、利尿作用が進むと体内に必要なミネラルの排出も促されてしまうため、ミネラル不足にならないよう野菜やフルーツの摂取をきちんとすることをおすすめします。

 

また、個人輸入によってラシックスを手に入れて、自己判断で使用するのは要注意です。

 

→ ラシックス【副作用が危険?利尿剤通販のダイエット!】

 

自分の判断で使用するとどういうリスクがあるのか、↑のサイトで解説されています。重大なトラブルにつながる例もあるあるので、個人輸入していたり、試してみようと思っている人は、一度読んでチェックしておきましょう。